長岡都市圏の快適な交通環境を目指して
  • 長岡都市圏の現状と課題
  • 計画が目指すもの
  • 検討の経緯
  • モビリティ・マネジメント

長岡都市圏の現状と課題

長岡市の基本方針

コンパクトな市街地の形成とそれら市街地を結ぶ効率的な移動のネットワーク形成

出典:長岡市都市計画マスタープラン
  • 信濃川を挟む東西方向を結ぶネットワークの強化
  • ラダー(はしご)型道路網の構築
  • マイカーに頼り過ぎない様々な移動手段のある交通環境の構築

長岡都市圏の現状と課題

交通・市民生活等

人工動態
長岡都市圏の人口は、平成7年のピークから平成42年には20.6%の減少が予測される
また、高齢化が進行し、平成42年には60歳以上の人口が35%以上になると予測されている。
将来交通需要の変化
長岡都市圏の将来(平成42年)発生集中交通量※は、平成17年に対して、約2割減少すると予測される。
自動車流動(発着地)
信濃川左岸エリアからの発着が多く、信濃川を渡る移動が多い。
利用交通機関
通勤・通学時に利用される交通手段は、自動車が7割以上と高い割合を占める。
通勤・通学流動
長岡市、小千谷市は市内の就業率が高いが、見附市、出雲崎町は約半分が市町の外で就業しており、長岡市と他市町間の通勤が多い。また、通学流動も同様の傾向である。
買物流動
買物は、買回り品(高級衣料、靴・鞄、家電製品等)で都市間の流動が見られ、見附市・魚沼市・小千谷市・柏崎市・刈羽村・出雲崎町は長岡市へ、燕市と三条市は新潟市へ行く割合が高い。

※長岡都市圏を出発する交通と到着する交通の総量

道路ネットワーク

混雑・渋滞等の状況
長岡市の中心部に渋滞個所や渋滞区間が集中している。また、信濃川渡河部や鉄道横断部で渋滞が発生している。
各地域から都心地区までの所要時間
現在、見附市、小千谷市、出雲崎町、中之島地域、越路地域、三島地域、山古志地域、和島地域、栃尾地域、与板地域は、長岡都心地区に30分以内でアクセスできる。
幹線道路ネットワークの整備状況
幹線道路ネットワークのうち、大手大橋4車線化(平成21年9月8日開通)、長岡南越路スマートIC(平成21年9月24日開通)、長岡東西道路(フェニックス大橋(2車線)平成25年11月24日開通)、信濃川流域広域幹線道路(左岸バイパス(2車線)平成25年11月24日開通)等の整備を進めた。
都市計画道路の整備状況
長岡都市圏の都市計画道路延長約308.2kmのうち、整備済延長は約231.1km(整備率75.0%)であり、未着手延長は約55.0km(未着手率17.9%)である。

公共交通の現状

バス利用者は、平成17年以降減少を続けており、5年間で15.6%減少した。また、総走行キロ数も同様に減少している。
鉄道利用者は、平成23年3月に起きた東日本大震災の影響により、10.4%減少したが、平成24年は3.9%回復している。

通勤・通学交通の現状とニーズ

通勤手段は自動車が多く、勤務先への到着時間が一定時間に集中している。
自動車利用者の通勤は、信濃川渡河部の通行が多くみられる。
渋滞解消のための橋りょう整備に対する要望や、除雪等に関する改善要望が多い。

高齢者等のニーズ

幹線道路ネットワークの整備や、既存道路の改良による渋滞対策・交通安全対策等が望まれている。また、公共交通の利便性の向上も望まれている。